自然に包まれて、のんびりしたひとときを『八風畑』
太平洋を見渡す知念の高台、サトウキビ畑に囲まれ四方八方から風が吹き、四季と自然を感じられる場所。それが「八風畑」です。
昔ながらの製法で作る純黒糖の工房と、そこで作った黒糖が楽しめる眺望最高のカフェが併設されています。
昔ながらの製法で作る純黒糖
もともとこの八風畑は、会長さんの“昔ながらの製法で黒糖を作りたい、それを子供たちに見せて上げたい”という思いから作られました。
もちろん使用するサトウキビは自社の畑で自家栽培したもの。キビを絞る行程以外は、すべてが昔ながらの手作業で行われています。つねに薪を燃やしているので、工房の中はものすごく暑いです。
ここで行っている製法は、地釜を薪で熱して煮詰めて作るもの。
さとうきびの汁を一番釜に入れて加熱、アクと不純物を取り除くために「石灰乳」を投入し清浄し、さらに二番釜、三番釜に移し変えて、煮詰めていきます。
釜から濃縮されたさとうきびの汁を取り出し、撹拌しながら冷却し、固まらないうちに型に流し込みます。
煮詰める時間や撹拌する時間は、品質に大きく影響するのでタイミングが重要です。それらは決まった時間があるわけではなく、季節や天候など条件により異なるので、すべて職人さんたちの経験から来る見極めにかかってきます。げんざい八風畑では、3人の職人さんが黒糖を作っています。
志喜屋出身の大田浩さん。
東風平出身の豊川盛信さん。
中心となって作業を動かすのは、喜屋武出身の大城繁雄さん。
黒糖の製造を行っているのは火曜日・木曜日・土曜日の週3日。製造見学は自由に見ることができます。
最高の景観と自然の中の子供たちの遊び場
黒糖工房の奥にカフェがあり、ここで作りたての新鮮な黒糖をはじめ、黒糖を使ったケーキやぜんざいなどを食べることができます。
席はすべてオープン。風を感じながらゆっくりできる席や、小屋になっている席など、どの席も太平洋を一望できる特等席です。椅子などはすべて手作りとのことで、ぬくもりが感じられます。
自然の中で子供たちが遊べるように“がじゅまる広場”や遊歩道が用意されています。安心してお子さん連れで遊びに来られますね。
最高の景観。海はつねに姿が変わるのでずっと眺めていても飽きないですし、スコールの後に海にかかる虹も最高に素晴らしいそうです。
メニューにはすべて黒糖を使用
八風畑では、すべてのメニューに工房で作った自家製黒糖を使用しているそうです。また、地元農家から仕入れた新鮮野菜もふんだんに使うなど、カラダに優しい料理ばかりです。
■八風畑のピザ(900円/ドリンク+デザート付1200円)
八風畑イチオシ、島野菜など沖縄の食材を使ったピザです。
■黒糖ぜんざい(500円)
自家製の黒糖蜜をたっぷりと使ったぜんざいは、疲れたカラダに優しいです。
自然の中で素晴らしい景観を眺めながら風を感じ、鳥の声などを聞いて、ゆっくりと過ごしてみませんか?
■黒糖工房・青空喫茶 八風畑(やふうばたけ)
住所:南城市知念字知念1319
TEL:098-948-3525
営業時間:11:00~19:00(冬季〜18:00)
定休日:無休